スポンサード リンク

産前産後

新生児の誕生は、胎児の懐胎に続く大きな喜びだ。産前産後の母体の激変と出産の激痛を耐え忍んだ一人の女性の命を賭けた営為が、そこにはある。

産前産後の母体の変化の中には、女性ホルモンの変化による肉体的、精神的な変化だけでなく、自分の生き方に対する見方の変化を伴う女性も多い。心を揺さぶられることでその後の人生に大きな変化を来したという話をよく耳にするが、女性にとって、産前産後の状態は、まさしくそれに匹敵する事象だろうと思う。

ところで、産前産後においては、周囲の者にも大きな変化を与える。妻が母親になる過程における産前産後の状態は、夫にとって、女性に対する愛情とは別の愛情の気持ちを妻に対して抱かせるものとなる。夫が男から父親になる心の準備をするのが、産前産後の時期なのだ。

さらに、産前産後の状態は、もっと広い範囲にその影響力として波紋を広げる。夫と妻、それぞれの両親に対して、である。それぞれの両親は、結婚によって自分たちの子供がやっと一人前になった喜びを、産前産後の状態における孫への期待の中で再確認することになる。

その波紋はさらになだらかにもっと広い範囲に及ぶ。知るも知らぬも周囲にいる人達に、一時の人間の優しさを思い起こさせる。

一人の女性の産前産後の状態は、こうして人の精神状態に人間の優しさ、広い意味での愛情の気持ちを育んでいく。人の誕生への期待感、それは神秘的な、あまりに神秘的な高揚感を人の心に産む。

テーマ : 初めての妊娠・出産・育児 - ジャンル : 育児