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産後脱毛

分娩後脱毛症は産後に比較的よく見られる脱毛症である。一般に、分娩後脱毛症は、出産前後に女性ホルモンの一つであるエストロゲンが異常に増加することに伴う毛髪周期の休止期への移行が原因とされる。女性ホルモンが原因の脱毛症の場合は、ホルモンが正常値に戻る出産後6ヶ月の間には発毛のサイクルに再び入ることになる。ただし、出産ストレスや、出産後の育児ノイローゼによる脱毛症の場合は、脱毛の治療が必要になるものがある。この場合、通常の脱毛治療としてステロイド剤が使用される。ステロイド剤とは、免疫抑制剤であり、毛母細胞などを自己の免疫細胞が敵だと勘違いして攻撃を仕掛けるのを、免疫細胞を抑制することにより、結果的に脱毛を回避させるものだ。つまり、一時的に免疫細胞の働きを抑制することで脱毛を防ぐのである。ところが、ステロイド剤を止めると、免疫反応は再起動し始める。免疫には免疫記憶といって以前の敵の素性が記憶される機能があるため、その記憶に基づいて再び毛母細胞への攻撃が始まるのだ。リバウンドといわれる現象がそれである。また、ステロイド剤は、特定の免疫細胞だけを攻撃するわけではなく、体全体の免疫細胞がその標的になる。従って、さまざまな副作用が伴う。

ヒトゲノムの解析がすべて終了した現在、特定のレセプタを有する免疫細胞だけに効果を発揮できる治療薬が、そしてできることならば、その免疫細胞のレセプタを正常化する治療薬が強く望まれる。

テーマ : ムダ毛の悩み - ジャンル : ヘルス・ダイエット